
どうですか、可愛いと思いませんか?
春のスミレのような、特徴ある夏の草ですが、実はラン科。
らせん状に濃いピンクの花が連なる可愛い花です。
場所によっては「群生」と言えるような、場面もあります。
シバ草地には、こうして季節的な特徴や変化が生かされながら、
牧山放牧地が移ろいで行きます。これは「日本の山地酪農」の大きな特徴の一つです。
好んで牛が食うわけではありませんが、好むシバと一緒に食われています。
こうして今の牛乳は、段々に夏草の味になって来ています。
真夏になって、牛の体温が上がり、気温も上がり、牛の呼吸が荒くなりますが、こうなると意欲的な行動ではなくなってしまいます。
食欲が命の牛ですが、暑さとアブに責められることで「全くうんざりだよ!」と言っているようです。
でも、そんな中、日陰から追い出して(これは無理矢理になりますが)草地に向かわせます。すると、すごい勢いで草を食い始めます。腹が減っていないのではありません。シバは明らかに好んで食っています。
でも、暑さとアブがいるものですから、人がいなくなればたちまち日陰に逃げ込んでしまいます。ですから人間も時間に身を任せて、牛のリズムで後に従って付いて行きます。そうすれば結構草を食ってくれるのです。
暑さが嫌で、日陰に逃げ込んでいるのに、追い出しては可哀そうだ!と云うご意見が聞こえて来そうですが、日陰でも牛はただアブにやられて頭やシッポ振り回して、決していなくならないアブを追い払っているだけなのです。
草を大量に食う牛たちが、食えなくなったら、健康を害するだけです。
無理矢理でも何でも草を食って貰える方が、牛たちの為でもあるのです。
でも、食い始まったら、美味しそうにバリバリ音を立てて食っていますから、一緒に歩ける時間を人が見つけることで解決できるのなら、真夏の太陽に照り付けられても、アブに刺されまくっても、アブ対策で教えもしないのに、横一列に並んで、暑いのにピッタリと身を寄せ合って食い進む姿には、驚かされます。
本能的にどうすれば良いかをお互いに分かっているのだと思います。

アブ対策の横列食い (7/27 デジカメ写真)
みんなの頭は草に行っています。